マウスピース型の矯正装置(インビザライン)は、可撤式装置といって、ワイヤー矯正の装置と違い取り外すことができます。
外したものを手元で水洗いできるため、ワイヤー矯正に比べて清潔を保ちやすいといわれています。
マウスピース型の矯正装置を、外して洗う時の注意点についてまとめました。
目次
■外すタイミングに清掃する
◎22時間装着、食事時のみ外す
インビザラインは1日22時間以上の装着によって効果が出るとされています。
就寝時も装着しているため、外すタイミングは、ほぼ食事時のみとなります。
そのため、清掃ができるのはこの食事時に外した時のみとなります。
◎マウスピースと口腔内を別々に清掃できる
マウスピース型の矯正装置は、外して洗えるだけでなく、ブラッシングも装置がない状態で行えるという利点があります。
従来のワイヤー装置だと、口腔内に装置がある状態で、歯ブラシで装置と歯両方を清掃しなくてはなりませんでした。
そのため細かいところに汚れが残りやすいというデメリットがありました。
マウスピース型矯正装置はそのようなことがなく、両方を各自で清掃を行えるためとても清潔です。
■マウスピースの清掃の仕方
◎食後、水洗い
マウスピースの清掃方法は、基本的に食後水洗いと覚えておくと良いでしょう。
特にお昼時などの外出時は、洗剤を使うことも難しいと考えられるため、水洗いのみで対応しても問題ありません。
またマウスピース洗浄のためにブラシなどを使う必要はありません。
◎中性洗剤をつけて洗う
基本は水洗いで構いませんが、油分や残った汚れが気になる時は、中性洗剤などで汚れを落とすようにしましょう。
◎歯磨き粉、熱湯の使用は禁止!
マウスピースはプラスチックでできているため、歯磨き粉を使うと中に入っている研磨剤で表面に傷がついてしまうことがあります。
そのため歯磨き粉を使うのはやめましょう。
また同じ理由から熱湯をかけるなどしてしまうと、変形などの原因になります。
熱湯の使用もやめましょう。
◎専用のつけ置き洗剤を利用しても
もしどうしても除菌、消毒などを行いたい際には、専用のつけおき洗剤を使用するという方法もあります。
薬局などで売られているため探してみましょう。
また、義歯用のつけおき洗浄剤を利用しても問題ありません。
もしつけ置きに利用できる超音波洗浄機などがある場合も、併用すると清掃効果が上がります。
■口腔内の清掃の仕方
◎毎食後、通常のブラッシングを
マウスピースの洗浄と同時に、口腔内のブラッシングも重要になります。
毎食後マウスピースを外している間にブラッシングを行いましょう。
口腔清掃がきちんとできないままマウスピースを戻してしまうと、雑菌などの繁殖の原因になります。
外せる矯正装置を使っているとはいえ、矯正中であることに変わりはありませんので、きちんとしたブラッシングを行う必要があります。
◎アタッチメント周囲には注意が必要
マウスピース矯正を行う際は、アタッチメントという突起を歯の表面につけます。
この突起は、ワイヤー矯正装置のブラケットよりは滑らかな形状をしていますが、平面ではない状態なため、周囲には汚れが溜まりやすくなります。
アタッチメントを付けている方はより注意してブラッシングを行うようにしましょう。
【外せるインビザラインだからこそより清掃に気を付けて】
インビザラインは外して洗え、口腔内も丁寧にブラッシングできることから、とても清潔だといわれています。
その利点を最大限に活かすためにも、食事の時に外した時にはきちんとマウスピースを洗浄し、口腔内も磨き残しがないようにブラッシングを行うようにしましょう。