大切な記念撮影やイベントごとなどで、半日~1日程度マウスピース矯正装置(インビザライン)を外したいと考えている方はいらっしゃいませんか。
マウスピース矯正装置(インビザライン)は1日22時間程度装着する必要があります。
特別な時は外すことが可能なのか、外してしまった時はどのようなことが起こるのか解説します。
目次
■インビザラインを短時間外した時の影響
◎半日~1日程度での影響は?
インビザラインを使用したマウスピース矯正では1日に0.05mm程度歯を動かします。
これが積み重なって、歯は希望の位置まで動きます。
半日〜1日に動く歯の量はとても少ないため、半日~1日ぐらいの時間であれば、外してもほとんど影響はないとお考えいただいてもよいのですが、目安としては1日装置を外すと、3日分後戻りをすると考えていただきたいと思います。
しかし、ほとんど影響がないとはいえ、もし事前に分かっている時は、歯科医師に相談しながら外す時間や日程などを調整する方がよいでしょう。
◎それ以上外す場合はリスクがある
それ以上の期間外す場合はリスクがあると考えましょう。
特に3日〜1週間程度外してしまうと、マウスピース自体が口腔内に戻らないというケースも考えられます。
この場合、想定している治療期間が延長する可能性があること、マウスピースの再作成の必要など別途費用が掛かるケースも考えられます。
くれぐれも決められた装着期間を守って治療を進めましょう。
■マウスピースをつけないことによって生じるリスク
◎痛みが出る
インビザラインは歯の動きをシミュレーションして作られています。
そのためシミュレーションの位置と歯がずれてしまうと、マウスピースを再度はめた時に痛みが出ることがあります。
最悪の場合口腔内に傷ができたり、マウスピースの破損につながったりすることもあるため注意が必要です。
◎治療計画に遅れが出る
インビザラインは歯がどのように動くかシュミレーションして1度に全てのマウスピースを作製します。
そのためそこのシミュレーションからずれてしまうと、その後の治療に大幅な影響が出ることがあります。
これは可撤式の矯正ならではの特徴といえます。
◎矯正のやり直しになる可能性もある
もし大幅にシミュレーションの位置と歯がずれたり痛みが出てしまったりする場合は、一からマウスピースを作り直し、矯正治療のやり直しになる可能性もあります。
■もしどうしても外したい時は
◎事前に分かっている時は歯科医師に相談
記念撮影やイベントごとなどで半日〜1日だけマウスピースを外していたい場合は、事前に歯科医師に相談しましょう。
それぐらいの時間内であればほとんど影響はありませんが、起こり得るリスクや遅れなどについて知った上で、外す、外さないの選択をする必要があります。
◎やむなく外してしまった時の注意点
体調不良や、その他不慮の事態でやむなく外してしまっていた時は、期間が長くなるほどマウスピースは戻りにくくなります。
口腔内に自己判断で戻すことはやめ、歯科医師に相談してから元に戻せるかどうかを判断しましょう。
◎紛失などに備えて予備を持ち歩いている方も
患者様ご自身の意思でつけないケースとは違いますが、旅先などでマウスピースを紛失してしまった時に備えて、ひとつ前のマウスピースを予備として持ち歩いている方もいらっしゃいます。
しかしこれはあくまですぐに歯科医院に行けない時の応急処置になります。
歯科医院に行ける状況になったらすぐ予約を取り、その後の治療について歯科医師と相談してください。
【半日~1日程度なら問題がないことも多い】
半日〜1日程度であれば外してもほとんど問題はないマウスピース矯正ですが、装着時間をしっかり守るほうが、より安全性や効果は高いといえるでしょう。
数日間マウスピースを外してしまった場合は、治療の遅れや装置の再作成による費用負担などの恐れもあるため、どうしてもマウスピースを外したい特別なイベントや撮影などがある場合は、事前に歯科医師に相談し、なるべく影響の少ない範囲でマウスピースを外すとよいでしょう。
矯正に関するご相談は、名古屋市瑞穂区の矯正に強い総合歯科医院の当院へお気軽にご相談ください。