インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。目立たない、痛みが少ない、食事や歯磨きがしやすいなどのメリットがありますが、正しく使用しなければ失敗する可能性もゼロではありません。今回はインビザラインで失敗しないための対策をいくつか紹介します。
目次
■失敗を回避するための対策
◎インビザラインで実績の多い歯科医師を選ぶ
インビザラインは、最初に治療計画を立ててからマウスピースを作製します。その治療計画は、歯科医師がコンピューター上で作成します。しかし、その治療計画の作成には歯科医師の経験や知識が必要です。
インビザラインで実績の多い歯科医師は、患者さんの口腔内の状況や目的に合わせて最適な治療計画を提案できます。また、治療中に発生するトラブルにも対応できます。
◎マウスピースの装着時間・交換時期を守る
インビザラインは、マウスピースを1日20時間以上装着することが基本です。装着時間が不足すると、予定通りに歯が動かず、治療期間が延びたり効果が出なかったりします。
また、マウスピースは1~2週間ごとに交換することが推奨されますが、最初は2週間から始めるのがおすすめです。装着する際は毎回チューイをまんべんなく最低5分は噛むことでしっかりとフィットします。交換時期を守らないと、マウスピースが劣化したり汚れたりして、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす可能性があります。
マウスピースの装着時間や交換時期を忘れないように、アプリやカレンダーなどを活用することをおすすめします。
◎矯正前にむし歯や歯周病を治療する
インビザラインは、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起物を歯に貼り付けます。これは、マウスピースによって歯を最適に動かすためのものです。
しかし、むし歯や歯周病がある場合、アタッチメントが剥がれたり、歯が痛んだり、感染したりするリスクが高まります。また、むし歯や歯周病が進行すると、マウスピースが合わなくなることもあります。
そのため、インビザラインを始める前には、必ずむし歯や歯周病の治療を行ってください。また、治療中も定期的に一般歯科で定期検診を受けてください。
◎治療開始前に歯科医師とのカウンセリングを入念に行う
インビザラインは、治療計画を立てる前にシミュレーションを見ることができます。これは、治療後の歯並びや噛み合わせのイメージを確認するためのものです。
しかし、シミュレーションはあくまで目安であり、実際の結果とは異なる場合があります。また、シミュレーションを見ただけでは分からないことも多くあります。例えば、
・抜歯やIPR(間隙調整)が必要かどうか
・歯ぐきや顔貌への影響
・矯正中や矯正後にどのような注意点があるか
などです。
これらのことを知るためには、治療開始前に歯科医師とカウンセリングを行い、しっかりと説明を受けることが大切です。自分の希望や不安を伝えて、納得できる治療計画になっているか確認してから治療を開始しましょう。
◎ワイヤー矯正との併用も考える
インビザラインは、マウスピースだけで歯並びを整えることができます。しかし、場合によってはワイヤー矯正と併用することでより良い結果が得られることもあります。
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正よりも強い力で細かく歯を動かすことができます。そのため、インビザラインだけでは難しい調整も可能になります。
希望の歯並びに近づくためには歯科医師と相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。
【矯正治療は約束を守って正しく進めていきましょう】
インビザラインは、自分でマウスピースを着脱できるので、自由度が高い矯正方法です。しかし、それゆえに自己判断で治療を進めてしまうと、失敗する可能性があります。しらい歯科・矯正歯科クリニックでは治療開始前からコミュニケーションをしっかり取り、不安を取りのぞいた状態で治療を失敗なくスムーズに進められるようサポートしております。名古屋市瑞穂区でマウスピース矯正をお探しの方はぜひ当院にご相談ください。