
「矯正治療を考えているけれど、喫煙者でも大丈夫?」
「マウスピースを外して吸えば問題ない?」
そんな疑問を持つ方へ。
今回は、マウスピース矯正中の喫煙が治療に与える影響や注意点についてお伝えします。
目次
■ 喫煙者でも矯正治療は可能。でも注意点あり!
結論から言うと、喫煙している方でもマウスピース矯正(インビザライン)を受けることは可能です。ただし、「マウスピース矯正と喫煙はあまり相性がよくない」というのが実際のところ。治療の精度・衛生面・見た目の問題など、さまざまなリスクが潜んでいます。
■ マウスピース矯正中の喫煙による4つのリスク
◎ マウスピースの着色
タバコに含まれるヤニ(タール)は、マウスピースに着色を引き起こす原因となります。
インビザラインのマウスピースは透明な素材で目立ちにくいのが魅力ですが、喫煙によって黄ばみが目立ち、清潔感が損なわれることがあります。
また、着色はブラッシングでは落とせないことが多く、見た目の悪化が治療中ずっと続く可能性もあります。
◎ マウスピースの変形・劣化
タバコの熱や成分が、マウスピースの素材に悪影響を及ぼす可能性があります。高温や煙に長時間さらされると、変形や劣化を引き起こす場合があり、装着感が悪くなったり治療効果に支障が出ることも。
◎口腔内環境の悪化(口臭・歯ぐきの炎症)
喫煙によって唾液の分泌が減少し、口の中が乾きやすくなることで、菌が繁殖しやすくなります。
その結果、
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歯周病リスクの上昇
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口臭の悪化
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むし歯の進行
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マウスピース内の菌の増殖
といったトラブルが起こりやすくなります。
特にマウスピース矯正は1日22時間の装着が基本のため、長時間密閉された状態が続く口腔内では喫煙の影響が大きくなりやすいのです。
◎治療期間が長引く可能性も
タバコを吸うたびにマウスピースを外していると、装着時間が不足してしまう可能性があります。装着時間が短くなると、予定通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまうことも。
また、喫煙が原因で歯ぐきの状態が悪化すれば、歯の移動がスムーズに進まないこともあります。
■ 矯正中に喫煙する場合の注意点
とはいえ、「どうしても今は禁煙が難しい」という方もいらっしゃいます。
その場合は、以下のような点に注意しましょう。
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喫煙時は必ずマウスピースを外す
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喫煙後は口をゆすいでから、マウスピースを再装着する
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こまめな歯みがき・マウスピースの洗浄を習慣にする
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歯科医師に喫煙習慣を伝え、定期的なチェックを受ける
できるだけリスクを抑えた状態で治療ができるよう、自己管理が非常に大切になります。
【 矯正中の喫煙は禁煙がおすすめ でも今できる工夫を】
マウスピース矯正中の喫煙は、治療の妨げになる可能性があるリスクがいくつもあります。理想をいえば禁煙が望ましいですが、難しい場合はマウスピースのケアや装着時間の管理を徹底することが重要です。
瑞穂区のしらい歯科・矯正歯科クリニックでは、矯正中の通院で歯周病のチェックやクリーニングのサポートも丁寧に対応しています。
矯正治療についてご不安な点がある方は、まずはお気軽にご相談ください。


