愛知県名古屋市瑞穂区大殿町4-10

矯正治療の豆知識 COLUMN

どこからが出っ歯になる?原因・治療法・口ゴボとの違いについて


出っ歯は、見た目の美しさだけでなく、発音や咀嚼機能にも影響を及ぼす可能性があります。今回は、出っ歯と判断される基準、その原因や治療法、そして似た症状である「口ゴボ(くちごぼ)」との違いについて解説します。



■出っ歯とは?どこからが出っ歯になるのか


◎出っ歯の定義

出っ歯(上顎前突)は、上顎の前歯が通常の位置よりも大きく前方に突出している状態です。前歯が通常よりも前に出ることで、口を閉じにくい、前歯で物を噛みにくい、発音がしづらいといった機能的な問題が発生します。


◎診断基準

出っ歯は、歯科ではオーバージェットという指標で測定されます。これは、上顎の前歯が下顎の前歯に対してどのくらい前に出ているかをミリメートル単位で測る方法です。通常は2~4mmが正常範囲とされ、5mm以上前に出ている場合、出っ歯と診断されることが一般的です


■出っ歯の主な原因


出っ歯の原因は、大きく遺伝的要因と後天的要因に分類されます。特に後天的な要因は、生活習慣や癖による影響が大きいとされています。


◎遺伝的要因

遺伝的に上下の顎のバランスが悪い場合や、歯の大きさが不均衡である場合に出っ歯になることがあります。例えば、上顎が過度に発達しているか、逆に下顎が発達していないなど、骨格の異常が主な原因です。また、家族に出っ歯の方がいる場合、その遺伝的影響を受けることがあります​。


◎生活習慣による影響

後天的な要因として、舌で前歯を押す癖や口呼吸、幼少期の指しゃぶりなどが出っ歯の原因として挙げられます。これらの習慣が続くことで、前歯が外に押し出され、結果的に歯が前方に突出してしまいます。特に、幼少期の指しゃぶりや哺乳瓶の使用が長期間続くと、前歯に負荷がかかり、出っ歯になりやすいです。


■出っ歯の治療法


◎矯正治療

ブラケットやワイヤーを使用して、歯を徐々に正しい位置に移動させます。


◎マウスピース型矯正装置

透明なアライナーを使用し、目立たずに歯を矯正します。目立たず治療が可能なため、近年人気がある治療法です。


◎外科的矯正治療

重度の出っ歯や骨格的な問題がある場合、外科的手術を併用した矯正治療が必要となることがあります。


■口ゴボとの違い


出っ歯に似た症状である口ゴボも、歯並びや口元に影響を与えるため、混同されやすいですが、これらは少し異なる部分があります。


◎口ゴボの特徴

口ゴボは、上下の歯がどちらも口元が前方に突出している状態です。多くの人が横から見た際に口元のラインに美しさを感じられず、それがコンプレックスとなることも少なくありません。また、口元の形状は噛み合わせや発音にも影響を及ぼす場合があります。


◎出っ歯との違い

出っ歯は上顎前歯が前方に突出しておりますが、口ゴボの場合は上だけではなく下の唇も前方に突出している状態です。


【出っ歯や口ゴボの治療もご相談ください】


出っ歯は見た目だけでなく、咀嚼や発音にも影響を与える可能性があります。早期に原因を特定し、適切な治療を行うことで改善が期待できます。しらい歯科・矯正歯科クリニックでは 透明で目立たないマウスピース型のインビザライン矯正を使った治療を行っています。お気軽にご相談ください。


しらい歯科・矯正歯科クリニック
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