愛知県名古屋市瑞穂区大殿町4-10

矯正治療の豆知識 COLUMN

子どもの矯正中によく起こるトラブル|小児矯正中の注意点


子どもの矯正治療は、歯並びと健康な口腔環境を育むために重要ですが、治療中にはさまざまなトラブルが発生する可能性があります。今回は、小児矯正中によく起こるトラブルと、その対処法や予防策について解説します。


■矯正装置による痛みや違和感


◎原因と対処法

矯正装置を装着した直後や調整後に、歯や歯ぐきに痛みや違和感を覚えることがあります。これは歯が動いている証拠でもありますが、強い痛みが続く場合は、矯正歯科医に相談しましょう。痛みが強い場合は、歯科医に相談し、適切な処置や痛み止めの使用について指示を受けることが重要です。


◎予防策

装置の調整後は、硬い食べ物を控え、柔らかい食事を摂ることで痛みを軽減できます。また、定期的な通院を欠かさず、口腔内の状態をチェックしてもらうことも大切です。


■装置の破損や紛失


◎原因と対処法

取り外し可能な矯正装置は、誤って破損したり紛失したりすることがあります。装置が壊れた場合は、自己判断で修理せず、すぐに歯科医に連絡してください。紛失した場合も同様に、速やかに歯科医に報告し、再作製の必要性を確認しましょう。


◎予防策

装置の取り扱いについて、お子さまと一緒に正しい方法を確認し、保管場所を決めておくことで紛失を防げます。また、装置を外す際は専用のケースに入れる習慣をつけると良いでしょう。


■矯正装置による口内炎や口腔内の傷


◎原因と対処法

矯正装置が口腔内の粘膜に当たり、口内炎や傷ができることがあります。痛みが強い場合や傷が治らない場合は、歯科医に相談し、装置の調整や保護材の使用を検討しましょう。


◎予防策

装置の縁や突起部分が気になる場合は、歯科医に相談してワックスなどの保護材を提供してもらうことで、粘膜への刺激を軽減できます。


■むし歯や歯肉炎のリスク増加


◎原因と対処法

マウスピース矯正中は、1日22時間マウスピースを装着する必要があります。長時間マウスピースをしていると、食べかすや汚れを洗い流してくれる唾液が届きにくくなったり、飲食後の歯みがきを怠ることでマウスピースの中で細菌が増えやすくなります。これにより、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。


◎予防策

飲食後の歯みがきではフッ素配合の歯みがき粉を使用し、丁寧に歯みがきを行いましょう。食事後は必ず歯をみがき、マウスピースの洗浄などを習慣化することが大切です。

定期的な歯科検診でプロフェッショナルクリーニングを受けることも効果的です。


■発音や食事のしづらさ


◎原因と対処法

矯正装置の装着により、舌の動きが制限され、発音がしづらくなることがあります。これらは時間とともに慣れることが多いですが、改善しない場合は歯科医に相談しましょう。


◎予防策

装置に慣れるための練習として、ゆっくりと話す、柔らかい食べ物から始めるなどの工夫が有効です。


■お子さまの協力が得られない


◎原因と対処法

矯正治療に対する理解や装置への違和感から、お子さまが装置の装着を嫌がることがあります。無理に装着させるのではなく、矯正の必要性やメリットをわかりやすく説明し、納得してもらうことが重要です。


◎予防策

お子さまが矯正治療に前向きになれるよう、治療の進捗を一緒に確認したり、ご褒美を設定したり、モチベーションを高める工夫をしましょう。また、同じように矯正治療を受けている友達や兄弟姉妹の話を聞かせることも励みになります。


【お子さまの矯正でご不安な点がある時はご相談ください】


小児矯正は、お子さまの将来の歯並びや噛み合わせを整える大切な治療ですが、その過程ではさまざまなトラブルが起こることもあります。


しらい歯科・矯正歯科クリニックでは、床矯正やマルチファミリー(口周りの筋肉を鍛え、歯並びを適切な状態に整えていく矯正装置)、マウスピース矯正(インビザライン・ファースト)で歯並びの治療を行っております。どんな装置が適切なのか・ご不安な点があればお気軽にご相談ください。


しらい歯科・矯正歯科クリニック
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら