マウスピース矯正や床矯正など装置によって異なる効果も「子どもの矯正っていつから始めたらいいの?」「どんな装置があるのか、違いがよく分からない…」小児矯正を考え始めた保護者の方から、よくいただくのがこうしたご相談です。
実は、子どもの矯正治療に使われる装置にはいくつか種類があり、お子さまの年齢や歯並びの状態、成長の段階に応じて選択肢が変わってきます。今回は、しらい歯科・矯正歯科クリニックで取り扱っている代表的な装置についてご紹介します。
目次
■床矯正(しょうきょうせい)ってどんな装置?
床矯正とは、顎の成長を促して歯が並ぶスペースを確保する治療です。入れ歯のような形をした取り外し可能な装置で、主に6〜10歳ごろの混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に使われます。
◎特徴
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就寝中を中心に1日14時間程度の装着が必要
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床矯正についているねじを巻くことで少しずつ顎を拡げ、将来の抜歯リスクを減らす
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食事や歯みがきの時は外せるので、お口を清潔に保ちやすい
歯並びそのものを動かすというよりは、「歯がきれいに並ぶための土台づくり」に近い治療です。
■マルチファミリー(筋機能矯正装置)
マルチファミリーは、舌・唇・頬などのお口周りの筋肉を正しく使えるようにすることを目的とした装置です。口呼吸や舌の癖、姿勢の乱れなどが歯並びに与える影響は想像以上に大きく、歯並びを悪くする根本となる原因からアプローチすることができるのがこの治療法です。
◎特徴
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柔らかい素材でできた既製の装置を、就寝時や日中の決まった時間に使用
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舌の位置や呼吸の仕方など、機能的な改善を促す
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歯並びの根本原因となる癖の改善を目指すことで、後戻りしにくい矯正に
■インビザラインファースト(マウスピース型矯正装置)
「透明なマウスピースで子どもも矯正できるの?」そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。実は、小児用のマウスピース矯正「インビザラインファースト」という選択肢があります。
対象年齢はおおよそ6〜10歳で、永久歯への生え変わりを見越した矯正ができるのが特長です。
◎特徴
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透明なマウスピースで目立ちにくく、お子さまの心理的負担が少ない
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食事や歯みがきの際に外せるので、むし歯リスクが抑えられる
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歯の移動と顎の成長誘導を同時にコントロールできる
見た目が自然で、お子さまの生活への影響が少ないことから、「学校で目立ちたくない」「装置の違和感が心配」という方にも人気の矯正方法です。
【お子さまに合った方法で、将来の歯並びを守るために】
子どもの矯正は、将来のきれいな歯並びと健やかな成長をサポートする大切な治療です。
そのためには、見た目の歯並びだけでなく、呼吸や筋肉、成長のバランスを見た総合的な判断が必要になります。矯正装置にはそれぞれ役割があり、「どの装置が優れているか」ではなく、「今の成長段階に合っているかどうか」が重要なポイントです。
しらい歯科・矯正歯科クリニックでは、保護者の方との相談を大切にしながら、一人ひとりに合った矯正プランをご提案しています。お子さまの「今」に合った選択が、未来の健康につながります。まずはお気軽にご相談ください。