インビザラインはマウスピースを使った治療法です。
そのため薬剤を中に入れ、ホワイトニングを同時進行で行うことができます。
歯のホワイトニングと矯正を同時にできると、理想の口元になるための時間がぐっと縮まります。
そのため大変魅力的ですが、注意するべき点も多くあります。
注意点を知り、どちらの治療の効果も最大限引き出せるように、上手に治療法を選びましょう。
目次
■ホワイトニングとは
◎オフィスホワイトニング
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングです。
オフィスホワイトニングで使う薬剤は濃度が高く、歯科医師と歯科衛生士しか取り扱えません。
濃度が高いため一気に白くなりますが、ホームホワイトニングと比べて戻りが早いのが特徴です。
しかし、一度の通院でかなり効果を感じられるため、時間が取りにくい方やすぐに効果を感じたい方におすすめのホワイトニング法です。
◎ホームホワイトニング
ご自宅で行うホワイトニングです。
ホワイトニング剤の薬剤の濃度が低いため、患者様ご自身でお取り扱いが可能です。
そのため、ご自宅での施術ができます。
1日30分から、長い方で数時間前マウスピースを装着し歯を白くします。
オフィスホワイトニングより色の戻りが遅く自然な白さを得られるのが特徴です。
しかし効果が出るのが遅く、毎日行わなくてはならないため、毎日時間を取るのが難しいという方には不向きです。
また、ご自宅で薬剤やマウスピースの管理をする必要があるため、自己管理が難しい方はオフィスホワイトニングを選ぶと良いでしょう。
■インビザラインと同時にホワイトニングを行う際の注意点
◎色むらが出るケースもある
インビザラインはアタッチメントというものを歯の表面に装着します。
これは歯と同色のレジンで、動かす時に力がかかる点です。
インビザラインと同時にホワイトニングを行うと、このアタッチメントの部分が染まりにくく、色ムラの原因となることがあります。
もしアタッチメントを外してホワイトニングを行うと、力のかかる点がなくなり、インビザラインの効果があがらなくなるため、アタッチメントを外してホワイトニングを行うことはできません。
そのため、マウスピースによる矯正治療をしながらホワイトニングを行う際は、この色むらをデメリットとして知っておく必要があります。
◎痛みが出やすい
インビザラインでの治療中にホワイトニングを行う際は、痛みにも注意が必要です。
治療中は歯が動くため、一時的に一部歯根が露出するケースも多く、その部分にホワイトニング材が入り、強くしみることがあります。
<もし痛みが出た時は>
・歯科医院に相談しましょう。
・知覚過敏用の歯磨き粉を使用しましょう。
・無理に治療を続けない選択肢も視野に入れてみましょう。
■不安な方は保定期間に治療を受けるのがおすすめ
◎保定期間とは
矯正治療には、歯を動かす治療を行った後に、歯並びを安定させるための固定期間があります。
インビザラインでも必要な処置で、リベラリテーナーというマウスピース型のリテーナーを入れて行います。
固定期間はアタッチメントが除去されているため色ムラも出にくく、安心してホワイトニングを行えます。
また歯の動きも止まっているため、歯根付近などのしみる部位に薬剤が入りにくく、痛みが出にくいのも特徴です。
そのため治療期間中のデメリットが不安な方は、保定期間中にホワイトニングを始めると良いでしょう。
【矯正治療中に行うならデメリットを理解した上で】
矯正治療中にホワイトニングを行うと、きれいな歯並びと白さを同時に手に入れることができます。
通院の回数を減らしたい方、急いでいる方などにはおすすめです。
しかし、その際はデメリットも良く理解した上で治療を選択しましょう。
不安な方は問題なくホワイトニングが行える保定期間を目指して治療計画を立てることをおすすめいたします。