歯並びが悪いと、それが原因で体のさまざまな部位に不調が生じる可能性があります。一体どのような影響があるのでしょうか?詳しく解説していきます。
■噛み合わせの重要性
正しい噛み合わせは、上下の歯が均等に噛みあっていて、噛む動作がスムーズに行える状態を指します。前歯と奥歯のバランスは、前歯は上の歯が下の歯を覆うように噛み合っていて、奥歯は上下の歯が重なるように嚙み合っているのが理想。
そして、上下の歯の数は1本の上の歯に対して、下の歯が2本噛み合っている状態が良い状態。さらに顎関節に痛みや違和感がなく、顎を開けたり閉じたりする動作にも問題がないことがベストです。
良好な噛み合わせは、咀嚼筋や顎関節に負担をかけずに食べ物を効率よく噛み砕き、さらには全身の健康を維持することに役立ちます。
■片側噛みと筋肉のバランス
悪い歯並びは、片側だけで食べ物を噛む癖につながることがあります。これが長期にわたると、使われる側の顎の筋肉が発達し、使われない側が衰えることがあります。このアンバランスが首や肩の筋肉にも影響を及ぼし、疲労や痛みの原因となることがあります。
悪い歯並びの状態で片側だけで噛むことで、さらに歯並びが悪化する可能性もあります。
■顎関節への影響
顎関節は、話す、食べる、笑うなど、日常生活の多くの動作に不可欠な重要な関節です。この関節は、上顎と下顎をつなぐポイントであり、顎全体がスムーズに動くようコントロールしています。歯並びが悪いと、噛み合わせが正しくなくなり、通常ではかかることのない不均等な力が顎関節に加わります。これが繰り返されることで、関節自体に異常な負荷がかかり、顎関節症のリスクが高まります。
顎関節症は顎の周りに痛みを感じたり、口を開け閉めしたりする際にクリック音やゴリゴリという音がすることが特徴です。さらに、顎の位置のズレや筋肉の緊張が頭部へ影響を及ぼし、頭痛や耳鳴り、時には首や肩の痛みを引き起こすこともあります。このような症状は、日常生活の質に大きく影響するため、早めの治療や対策が必要です。
■体全体への悪影響
◎頚椎と背骨の歪み
片側での噛み癖が顎だけでなく、頚椎や背骨にも影響を及ぼします。常に片側の筋肉に負担がかかると、頚椎の歪みが生じ、それが背骨全体の歪みへと連鎖することがあります。これは姿勢の悪化だけでなく、慢性的な背中や腰の痛みにつながることも。
◎姿勢と体のバランス
歯並びが原因で顎が正常な位置にない場合、それを補正するために頭が前方に傾くことがあります。これが長期間続くと、首の負担が増し、それがさらに背骨への影響を招くことがあります。全体の姿勢が悪くなることで、腰痛や足の痛みなど、下半身にも悪影響を及ぼすことがあります。
【全身の健康にもつながる歯並び。ご相談はお早めに】
歯並びは、美しい笑顔を作るためだけでなく、全身の健康を維持するためにも非常に重要です。しらい歯科・矯正歯科クリニックではマウスピース矯正インビザラインで歯並びの治療を行っております。歯並びだけではなく全身の健康についても気を付けていきたいという方は、お気軽にご相談ください。