愛知県名古屋市瑞穂区大殿町4-10

矯正治療の豆知識 COLUMN

マウスピース矯正(インビザライン)中に歯がしみる・かゆい! 治まるの?対処法は?


マウスピース矯正、特にインビザラインを使用しているときに、歯がしみたり、かゆく感じたりすることがあります。この不快感がなぜ起こるのか、そしてどのように対処すればいいのかを詳しく解説します。


■なぜ矯正中に歯がしみたり、かゆく感じたりするのか?


まず理解しておきたいのは、矯正治療中に歯がしみたり、かゆく感じたりすることは珍しくないということです。これにはいくつかの理由があります。


◎歯の移動による影響

インビザラインは、歯がゆっくりと移動するように設計されています。この移動の過程で、歯やその周囲の組織に圧力がかかり、軽い痛みや不快感を引き起こすことがあります。この圧力が歯の神経に影響を与え、しみたり、かゆく感じたりすることがあるのです。


歯が移動する際、歯根を覆う歯根膜という組織や、歯肉も影響を受けます。このため、歯がむずむずしたり、かゆく感じたりすることがあります。特に、歯が新しい位置に移動する際にはこれらの症状が一時的に強くなることがあります。


◎知覚過敏の増加

矯正中に歯がしみる原因の一つに「知覚過敏」があります。知覚過敏は、歯の表面のエナメル質が薄くなったり、歯肉が下がったりすることで、歯の内部にある象牙質が露出してしまう状態です。


これにより、冷たいものや甘いものを摂取したときに強い痛みを感じることがあります。矯正治療中は、歯の位置や構造が変わるため、知覚過敏が一時的に悪化することがあります。

さらに、矯正装置自体が歯や歯肉に摩擦を引き起こし、知覚過敏を悪化させることもあります。このため、矯正中は特に歯のケアが重要となります。


■対処法


◎知覚過敏用の歯みがき粉を使用する

知覚過敏用の歯みがき粉は、象牙質を保護し、刺激から歯を守る成分が含まれています。これにより、しみる感覚を軽減することができます。市販されている知覚過敏用の歯みがき粉を試してみるのもひとつの対処法です。


◎温度の変化を避ける

矯正中は、キンキンに冷えた飲み物や食べ物、または非常に熱いものを控えることが推奨されます。急激な温度変化が歯の神経を刺激し、しみる感覚を強めることがあるためです。

また、食事の際にはゆっくりと食べることを心がけ、温度差のある食品を同時に摂取しないようにすることも重要です。


◎歯科医師に相談する

もし、しみる感覚やかゆみが強く続く場合は、歯科医師に相談することが大切です。インビザラインの調整や歯の治療が必要な場合もあります。


専門家のアドバイスを受けることで、適切な対処法を見つけることができるでしょう。必要に応じて知覚過敏を緩和するための治療や処置を提案することもできます。また、定期的なチェックを受けることで、問題を早期に発見し、対処することが可能です。


【気になる場合はすぐにご連絡ください】


マウスピース矯正、特にインビザラインを使用する中で、歯がしみたり、かゆく感じたりすることは珍しくありません。主な原因は歯の移動や知覚過敏ですが、適切な対処法を実践することで、これらの不快感を軽減することが可能です。


矯正治療は長期的な治療で、ときに不快感を伴うこともありますが、噛み合わせが整い健康で美しい笑顔を手に入れるために適切なケアと対処法を実践しましょう。瑞穂区のしらい歯科・矯正歯科クリニックではインビザライによる治療を行っております。お気軽にご相談ください。



しらい歯科・矯正歯科クリニック
歯科医師
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