名古屋市瑞穂区しらい歯科クリニック
歯科医師 白井博
こんにちは、院長の白井博です🐻
最近こんな症状に当てはまる方はいらっしゃいませんか??
・食べ物が口に残る
・口の中が乾く
・固いものが食べづらい
・滑舌が悪くなった
・食事でむせることが多くなった
などなど…
こんなことが起きていたらお口の中の機能が低下しているかも知れません⚠️
そんな「口腔機能低下症」についてお話させていただきます♪
一般社団法人日本老年歯科医学会 参照
目次
・口腔機能低下症とは?
・口腔機能低下症の診断方法とお口のケアについて
・まとめ
・口腔機能低下症とは?
口腔機能低下症とは、虫歯や歯の喪失など従来の障害とは異なり、いくつかの口腔機能ほ低下による要因によって現れる病態です。
病気や障害など様々な原因によって引き起こされ、口腔衛生や唾液などの口腔環境の悪化、咬合力や舌、唇の運動機能・筋力などの機能の低下、そして統合機能である咀嚼・嚥下機能の低下などが起こります。
簡単に言えば「お口の中も老化していく」ということです❗️
口腔機能低下症を放置してしまうと、食事が困難になり、お口だけでなく全身の筋力が衰えることもあります💦
特に高齢の方は虫歯や歯周病、義歯の調子などの口腔内の要因に加えて、加齢や全身疾患によっても口腔機能が低下しやすく、また低栄養や廃用、お薬の副作用など様々な要因が修飾で複雑な病態を呈することもあり、要介護状態に繋がることもあります。
・口腔機能低下症の診断方法とお口のケアについて
検査項目は全部で7つあります。
このうち3つ当てはまると口腔機能低下症と診断されます。
また、ケアの方法についても簡単にお話させていただきます!
1.口腔衛生状態不良
舌苔の付着度を見ることによって、お口の中の清潔度を検査します。
舌苔の色によっても、ケア方法が変わるのでご相談ください!
▷1日3回は必ず歯磨きを行いましょう
▷うがいをしっかり行いましょう
▷舌ブラシを用いて舌も綺麗にしましょう
▷入れ歯をお持ちの方は入れ歯もしっかり汚れを落としましょう
2.口腔乾燥
お口の中の水分量を機械やガーゼを用いて測定します。
▷水分補給しっかり行いましょう
▷唾液腺のマッサージを行いましょう
▷奥地の保湿剤を使用してみましょう
3.咬合力低下
残っている歯などで噛む力を測定します。
▷歯ごたえのあるものを食べ、噛む力を鍛えましょう
4.舌口唇運動機能低下
「パ」「タ」「カ」それぞれを5秒間発音し、口唇や舌の動きを確認し測定します。
5秒間での合計発音数を計測し、1秒あたりの回数を算出します。
▷早口言葉など口をよく使う運動をしましょう
▷舌や唇をしっかり大きく動かしましょう
5.低舌圧
舌の力(舌圧)を測定します。
▷舌をよく動かすようにしましょう
▷舌を口の中で弾いて音を鳴らしてみましょう
6.咀嚼機能低下
20秒間グミゼリーを噛んで咀嚼力を検査します。
水を口に含み、水と一緒にグミゼリーを吐き出します。その吐き出した水に含まれるブドウ糖の量も計測します。
▷食事の際は1口30回は噛んで食べることが理想です
7.嚥下機能低下
嚥下機能を調べるため、10問のアンケートにお答えいただきます。
▷飲み込みの力を鍛えましょう
▷呼吸訓練などを行い、呼吸する筋肉を鍛えましょう
・まとめ
口腔機能低下症を予防していくことは摂食・嚥下の障害や低栄養・廃用・要介護状態への移行を防ぐことに繋がります。日常生活でもちょっとしたことを意識することで口腔機能低下症を引き起こしにくくなり、食べることの楽しさを維持することが出来ます!一生、美味しくご飯を食べるためにお口の中も健口👅にしていきましょう👍🏻