こんにちは❗️名古屋市瑞穂区しらい歯科クリニック院長の白井博です。
皆さん歳を取ってもずっと自分の歯で美味しいものを食べたり、健康な歯を維持したいですよね!
そこで今回は歯を強くするための方法のひとつであるフッ素塗布についてお話しさせていただきます。
目次
1.フッ素塗布とは
2.フッ素の役割
3.フッ素塗布の効果的な時期
4.まとめ
1.フッ素塗布とは
フッ素塗布とは、歯の表面に直接高濃度のフッ素を塗布することで、歯の質を改善することができ、虫歯に対して守ってくれる方法です。歯ブラシが届きにくく、むし歯のなりやすいところに効果的です。
歯科医院で年に数回塗布することで虫歯予防効果があります。
2.フッ素の役割
1つ目は虫歯になりかけた歯を元に戻す役割です。
私たちのお口の中は食事をすると、酸によって歯に含まれているカルシウムやリンなどのミネラルが溶けていきます。これを“脱灰(だっかい)”と言います。
しかし、食事の時分泌される唾液が働いて溶け出したカルシウムやリンが再び歯に戻り修復をします。これを“再石灰化(さいせっかいか)”といいます。
この再石灰化を助けるのがフッ素になります。
唾液中にフッ素が存在していると、フッ素がこれ以上溶け出すのを抑えてくれて、再石灰化を促すように働き、歯の修復をします。
よって、でき始めの初期むし歯を再石灰化して健康な歯を保つことができるのです。
2つ目は酸の産生を抑制します。
歯の表面にはプラーク(細菌の塊)があります。このプラークの中では酸を産生する活動が行われています。その酸を作り出すことで、歯が溶かされ脱灰が起きるのです。
そこにフッ素が存在していることで、作られる3の量を抑えることができるため、むし歯を予防することができるのです。
3つ目は虫歯になりにくい強い歯の質を作ることができます。
歯の成分には「ハイドロキシアパタイト」と言われる結晶を作っています。このハイドロキシアパタイトはさんに弱く壊れやすいです。
ですがここにフッ素が加わると「フルオロアパタイト」という名前に変わります。このフルオロアパタイトは酸に対して非常に強い構造をしているため、歯の表面が強くなり、むし歯になりにくくしてくれます。
3.フッ素塗布の効果的な時期
むし歯になりやすいのは乳歯(子供の歯)です。乳歯は表面が柔らかくむし歯になりやすいのです。そのため乳歯は反応性が高いので歯の表面への取り込みが早いです。なので、生え始めてからすぐにフッ素塗布を行い、何度も繰り返し塗布することで効果が持続し虫歯を予防することはできます。
大人になってのフッ素塗布は効果的です。大人になると忙しくなり歯磨きが疎かになる、治療した歯が再びむし歯になる「2次むし歯」といった、むし歯になりやすい環境が揃っています。だからこそ、大人になってもむし歯予防としてフッ素塗布はおすすめです。
4.まとめ
フッ素を塗ることで歯を強くすることができ、虫歯になりにくくなります。
大人の方も、いつもの定期検診の際にフッ素を塗布できるので希望の方はお声がけください。
フッ素塗布でむし歯予防をしましょう😄✨